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日中平和友好条約締結40周年記念・日中文化交流年
東京交響楽団中国(上海・杭州公演2018
東京交響楽団中国公演は無事終了いたしました。

指揮に飯森範親氏、ゲストに中国人ヴァイオリニスト、ダン・シュウを向かえ、総勢七十名以上で東京を出発し、8月14日に上海、16日に杭州と、二箇所での全二公演を実施し、いずれも満員御礼となりました。
杭州公演から、台風の接近により交通機関などの乱れが生じましたが、円満につつがなく公演を終えました。
これもひとえに、後援、協賛、協力をいただいた多くの団体や企業様のお力添えあればこそです。この場を借りて感謝申し上げます。
※公演風景は順次更新中です。


上海シンフォニーホールでの演奏会の模様です。
8月13日に東京を出発し、上海に到着した翌日14日、演奏会が行われました。
当初は台風で飛行機の遅延が懸念されてしましたが、うまいことそれていき、
時間通り、順調に開演となりました。

東京交響楽団


一幕は世界的に有名なヴァイオリニストダン・シュウさんとの共演。
チャイコフスキーの歌劇『エフゲニー・オネーギン』よりポロネーゼ、同じくチャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲ニ長調』、
そしてアイルランド民謡『夏の名残のバラ』を演奏。
軽やかでありながら、早い音階も難なく、そして正確に弾きこなす技巧。圧巻の演奏でした。
主役となるヴァイオリンの音色と楽団の沢山の楽器の音色がマッチして、クラッシクらしい端正さがありました。
ちなみに、このタン・シュウさんの衣装はスロベニア製で、演奏時腕の角度などを測って作ったのだとか。
ダン・シュウ




二幕はドヴォルザークの『新世界』を演奏しました。
印象的なメロディーが多く、テレビのCMなどでも部分的に使われている、おなじみの楽曲です。
オーケストラの重厚な音色は迫力があり、断片的に聞いた事のあるメロディーが繋がり、終わりから最初まで流れると、ある部分だけ知っている物語を最初から読み直すような感覚があり、演奏後は壮大な物語を読破したかのような感動がありましたね。
お客様もじっと集中して聞きほれている様子でした。


上海シンフォニーホール







アンコールでは日本民謡『八木節』と、中国でよく知られた曲『鴻雁』を演奏しました。
躍動感溢れる八木節は開場を大いに盛り上げました。
そして、『鴻雁』では、唯一の華人演奏家黄原亮司さんがチェロでソロを担当しました。
ハープも加わり、情緒溢れる音色を奏でました。



一幕から演奏を重ねるたび、客席に静かな熱気が満ち、オーケストラの演奏もより伸びやかに、力強くなっていくようでした。
最後はホール全体が一つとなり、大いに盛り上がりました。





公演が終わり、15日に杭州へ移動し、一時間ほど西湖で観光を楽しみました。
この日はかなり蒸し暑かったですね。短い時間でしたが、団員の皆さんも美しい西湖を堪能したようです。
夜は、16日の劇場・杭州大劇院が歓迎会を開いてくださいました。
全員参加のうえ、大劇院の責任者や会場となった宿泊ホテルのCEOまでお越しになり、
あちこちで白酒の瓶が空く賑やかな宴会となりました。
写真の左端は指揮の飯森氏。左から四番目が東京交響楽団長大野氏、
右から三番目が亜細亜国際交流株式会社社長の関です。


翌日、杭州大劇院で公演となりました。大劇院に到着した当初は晴天で、とても暑かったのですが、
夕方から台風の影響で大雨となりました。
ですが、風雨をものともせず、多くのお客様に来場いただき、上海と同じく満席となりました。
楽団の皆さんの演奏も、台風に負けじと更に力強くなっていました。
下はリハーサルの模様です。大劇院はその名の通り、とても大きな劇場でした。舞台裏もとても広く、
過去には、ミュージカルの『キャッツ』の公演が行われたこともあるそうです。









杭州大劇院


雨の中急いでホテルへ帰り、翌日帰国の途につきました。
台風のせいで飛行機が飛ばず、長い時間空港で待っていましたが、何とかその日のうちに日本に戻る事ができました。

文化庁と公益財団法人東京交響楽団の主宰のもと、日中平和友好条約締結40周年、日中文化交流年を記念して行われた演奏会でしたが、
満席の客席と、お客様の拍手と喝采が両国文化交流の成功を物語っていました。
こうした催しが国家間の架け橋になれることを願い、それに携われることに喜びを感じています。
まだ手元に届いていない写真もありますので、届き次第随時更新していきます。ご期待下さい!

※写真は下記の現地メディアが報道用に撮影し、当社に送付されましたものを使用しました。
中新網 東方網 台湾連合ニュース 上海市対外文化交流協会 杭州新聞